高齢者 中途視力障がい者とノーマライゼイション
2010.03.01
私達はある縁で、健常者の状態から、脳動脈瘤開頭クリッピング術後、67歳で視力を失ってしまった方の、各種官庁・市町村関係などに提出する書類の手続きをお手伝いをする機会がありました。
その際、北海道や札幌市の各区役所に配置されている各種手続きの説明には、資料としては、パンフレットしかなく、中途視力障がい者の方に対しての説明資料が、それぞれの窓口で、まったくないことに驚かされました。
皆さん、イメージしてみてください。
いろいろな事情で、中途視力障がい者となってしまわれた高齢者の方(おじいちゃん、おばあちゃん)が、現在の自分の状況に胸を痛めつつ、後期高齢者医療制度の廃止や障害者自立支援法の改正などの理解しがたい法改正の仕組みなどを、自分の視力では読めなパンフレットだけを窓口で渡され、それを自己責任で理解し、自己に関する書類を提出しなければならない様子を。
私達は、高齢で中途視力障がい者となってしまわれた方が、最初にしなければならない各種手続きのパンフレットだけでも、同じ内容の音声ガイダンスCDやテープを用意してあげたい。と考えました。
私達 NPOのメンバーは、3月1日より、この事業に取り組みます。現在、私達NPOの定款には、福祉関係の事業を行う旨の明記はされていません。このプロジェクトが、具現化されていく中で、定款の事業追加をしていく予定です。
また、プロジェクト名もまだ決まっていません。協働・支援して頂ける企業・各種官庁・市町村、団体等もまだありませんが、この記事の投稿日をスタート日に、各方面に支援・協働を働きかけたいと考えています。
各方面の関係機関・団体・企業の皆様は、この記事をお読みになると存じます。行政に対する批判、批評だけでは、スピーディーにかつスムーズに環境が整いません。実在する縦割り行政のむずかしい点も鑑み、民間団体活動からもノーマライゼーションをカバーできる活動に、ご支援・ご尽力頂けると幸いです。
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